3年のへや
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つまずき
3年生のつまずきで、一番大きいものは「わり算」のつまずきです。わり算には2つの意味があります。「全体量÷いくつ分=1あたり」(1あたりわりざん)と「全体÷1あたり=いくつ分」(いくつ分わりざん)です。これらの意味はかけ算の「1あたり×いくつ分=全体」の逆計算です。しかし、教科書はこういった関係をしっかりつかませるようになっていないため、「何を何で割って何を求めたか?」という理解を深くほり下げて指導していません。その結果、形式的に(大きい数)÷(小さい数)という数の大きさを基準に演算決定をするようになります。そして、このやり方が5,6年生で大きな障害となります。
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対策
かけ算の意味とわり算の意味を同じ構造だという事を分からせる指導が必要です。かけ算アプリからわり算アプリへとつづけるやり方があります。また九九の範囲のわり算から指導することが多いのですが、余りのあるわり算の方から指導したほうが合理的です。